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テストフェンとテストステロンの違いとは?サプリの効果や副作用を医師が解説

  • 21 時間前
  • 読了時間: 11分

更新日:3 時間前


活力サプリの成分として注目される「テストフェン」ですが、体内の男性ホルモンである「テストステロン」と何が違うのか、正しく理解している方は多くありません。


両者を混同したまま摂取すると、期待した効果が得られなかったり、不要な不安を抱えたりすることもあります。


本記事では、テストフェンとテストステロンの決定的な違いを整理したうえで、期待できる効果、気になる副作用の有無、効果的な飲み方までを医学的な視点でわかりやすく解説します。


あわせて、サプリだけでは対応しきれない不調への向き合い方もご紹介します。



テストフェンとテストステロンは何が違う?

サプリと体内ホルモンの根本的な差



テストフェンとテストステロンは、名前は似ていますが全く別のものです。


前者は植物由来のサプリメント成分であり、後者は体内で作られるホルモンそのものを指します。


まずはこの違いを整理し、サプリを正しく理解するための土台を作りましょう。


項目

テストステロン

テストフェン

正体

体内で作られる男性ホルモン

フェヌグリークという植物の抽出成分

分類

生体ホルモン

食品(サプリメント成分)

働き方

筋肉・骨・意欲・性機能などに直接作用

ホルモンの働きを間接的にサポート



テストステロンとは?体の中で作られる男性ホルモンそのもの


テストステロンは、主に精巣で作られる男性ホルモンです。


筋肉量や骨の強さを保つほか、意欲や集中力、性機能にも幅広く関わっています。


血液中のテストステロンには、たんぱく質と結合しているものと、結合せずに実際に働ける「遊離テストステロン」があります。


体の組織で実際に作用するのは、この遊離テストステロンの部分です。


テストステロンの分泌量は20代をピークに、加齢とともに緩やかに減っていきます。


この低下が目立つようになり、疲れやすさや集中力の低下などを引き起こす状態が「男性更年期(LOH症候群)」です。



テストフェンとは?フェヌグリークという植物から作られるサプリ成分


テストフェンは、マメ科の植物「フェヌグリーク」の種子から抽出された成分です。


フェヌグリークは中近東やインドで古くから食用として親しまれ、カレーの香辛料としても使われてきました。


テストフェンは、フェヌグリークに含まれるサポニンという成分を50%程度に規格化した抽出物です。


あくまで植物由来の栄養成分であり、医薬品ではなく食品として扱われる点が、テストステロンとの大きな違いです。


名前だけを見て「ホルモンの一種」と誤解しないよう注意しましょう。



「サプリを飲む=ホルモンが増える」わけではない理由


テストフェンを摂取しても、それ自体がテストステロンに変わるわけではありません。


フェヌグリークに含まれる成分には、テストステロンを分解する酵素の働きを抑える作用があると考えられており、その結果として体内の遊離テストステロンが維持・増加しやすくなると報告されています。


つまりテストフェンは、体が本来持つホルモン産生の仕組みを、内側からそっと後押しする成分です。


ホルモンを直接補う治療とは違い、あくまで体自身の力を引き出すための栄養補助食品という位置づけになります。


この違いを理解しておくことで、サプリへの過度な期待を防げます。




テストフェンで期待できる3つの効果

筋肉・精力・更年期への働き



テストフェンには、複数の研究を通じて報告されている働きがあります。


ここでは代表的な3つの効果を、根拠となるデータとあわせてご紹介します。


効果の感じ方には個人差があることも押さえておきましょう。



体内のテストステロンが働きやすい状態をサポートする仕組み


複数の研究で、テストフェンの摂取により遊離テストステロン値が上昇したことが報告されています。


43歳から70歳の健康な男性に600mgのテストフェンを12週間摂取させた研究では、総テストステロンが約12.1%、遊離テストステロンが約9.5%増加したというデータがあります。


別の研究では、35〜65歳の男性50名が1日500mgを摂取したところ、90%の人で遊離テストステロンが増加し、増加幅は最大で約46%にのぼったとの報告もあります。


研究によって数値には幅がありますが、複数の試験で同じような傾向が確認されています。


ただし薬のように短期間で劇的な変化をもたらすものではなく、継続してこそ意味のある成分だといえます。



筋肉づくりやトレーニング効果を後押しする働き


テストステロンは筋肉の合成に関わるホルモンであるため、テストフェンはトレーニング効果を後押しする可能性があるとされています。


18〜35歳の男性60名が8週間、フェヌグリーク600mgを摂取した研究では、摂取前と比べて体脂肪率が11%減少し、総テストステロンは約11%、遊離テストステロンは約98%増加したうえ、ベンチプレスの最大挙上回数も約21%向上したと報告されています。


もちろん、サプリの摂取だけで筋肉がつくわけではありません。


日々のトレーニングや食事バランスと組み合わせることで、はじめて相乗的な効果が期待できます。



精力や気力の低下、男性更年期の症状への効果


テストフェンは、性機能や気力の面でもサポートが期待される成分です。


ランダム化二重盲検プラセボ対照試験という信頼性の高い研究方法により、性機能やエネルギー、身体能力に関する明確な改善が確認されたと報告されています。


加齢に伴う倦怠感や意欲の低下といった、男性更年期に近い症状の緩和を示唆するデータも複数存在します。


こうした心身の変化は日々の生活の質に直結する部分ですが、症状の程度が強い場合には、サプリでの対応には限界がある点も知っておく必要があります。




テストフェンに副作用はある?

ハゲる・体臭などの不安を医学的に検証



「テストステロンを高める=薄毛や体臭のリスクが上がるのでは」と心配する方も少なくありません。


しかし、植物由来のテストフェンと、医薬品であるステロイドを同じものと考えるのは誤りです。


ここでは、報告されている副作用やリスクについて、正しい知識を整理します。



「ハゲる」は本当?抜け毛の原因物質との関係を解説


薄毛の主な原因は、テストステロンが体内で変換されてできる「DHT(ジヒドロテストステロン)」という物質が毛根に作用することだとされています。


DHTは毛乳頭細胞にある受容体と結合し、本来数年間続く髪の成長期を数ヶ月から1年程度にまで縮めてしまいます。


重要なのはテストステロンの量そのものではなく、DHTへの変換のしやすさや受容体の感受性であり、これらは遺伝的な要因が大きく関わっています。


テストフェンの摂取によって薄毛が進行するという医学的な根拠は、現時点では確認されていません。ただし、薄毛になりやすい体質を遺伝的に持つ方は、念のため頭に入れておくとよいでしょう。



体臭やニキビは出る?肌への影響について


体臭やニキビは、皮脂の分泌に関わるホルモンバランスの変化によって生じることがあります。


テストフェンに関する研究において、これらが明確な副作用として報告されている例は多くありません。


テストフェンによるホルモンの変化は、医薬品による急激な変化と比べると穏やかであるためと考えられます。


とはいえ、体質による個人差はあるため、摂取後に肌の状態が気になった場合は、量を見直すか一度使用を中止して様子を見ることをおすすめします。


症状が続くときは自己判断を続けず、医療機関へ相談しましょう。



ステロイドとは違う?体への負担や安全性について


アナボリックステロイドは、肝臓への負担や依存性など健康上のリスクが指摘される医薬品です。


一方でテストフェンは植物由来の食品成分であり、性質が大きく異なります。1日600mgのテストフェンを12週間摂取した臨床試験では、安全性に問題がなかったことが報告されています。


ただし、主な副作用として下痢や腹部膨満感、めまい、頭痛が報告されており、1日600mgを超える過剰な摂取は避けるべきとされています。


妊娠中の方や、ヒヨコマメ・ピーナッツにアレルギーのある方は摂取を控える必要があります。持病がある方や薬を服用中の方は、事前に医師へ相談すると安心です。


参考:厚生労働省eJIM「フェヌグリーク」https://www.ejim.mhlw.go.jp/pro/overseas/c04/20.html



性欲が強くなりすぎる?知っておきたい注意点


テストフェンの働きにより、性欲や活力の向上を実感する方は少なくありません。


一方で、体質によっては想定以上に性的な欲求が強まったと感じるケースも報告されています。


日常生活や仕事に支障を感じるほど変化が大きい場合には、摂取量を見直すことが賢明です。


効果の感じ方には個人差が大きく、誰にでも同じ変化が起こるわけではないことも理解しておきましょう。


不安がある場合は、自己判断で続けずに専門医へ相談する選択肢も検討してください。




効果はいつから出る?

飲むタイミングと続け方のコツ



テストフェンは医薬品のような即効性を期待するものではなく、継続してこそ意味のあるサプリメントです。


ここでは、効果を実感するまでの目安の期間と、効率よく続けるためのポイントを解説します。



効果を実感するまでの期間の目安


テストフェンの効果は、一般的に数週間から数ヶ月かけて現れるとされています。


8週間の摂取で体脂肪率やベンチプレスの成績に変化が見られたという報告がある一方で、フェヌグリーク由来成分全般では効果が現れるまでに3〜6ヶ月ほどかかるとする報告もあり、体質や生活習慣によって実感までの期間には幅があります。


短期間で効果を感じられなくても焦らず、まずは3ヶ月程度を目安に継続してみることをおすすめします。



おすすめの飲むタイミングと1日の摂取量


摂取量については、日本の販売元が1日450〜600mgを、1〜2回に分けて摂取することを推奨しています。


タイミングに関する明確な医学的根拠は限られていますが、吸収を安定させる観点から、食後にまとめて、あるいは朝晩に分けて摂取する方法が一般的です。


就寝前の摂取を好む方もいますが、それが最も効果的と裏付けるデータがあるわけではありません。


まずはパッケージに記載された用法・用量を守り、毎日同じタイミングで摂取する習慣をつけることが継続のコツです。



サプリと合わせて意識したい睡眠・運動などの生活習慣


テストステロンの分泌は、生活習慣からも大きな影響を受けます。


  • 睡眠:テストステロンは睡眠中に多く分泌されるため、質の良い睡眠を十分に確保する

  • 運動:スクワットなど大きな筋肉を使うトレーニングは、ホルモン分泌を直接刺激する

  • 食事:暴飲暴食を避け、亜鉛やビタミンDを含む食品を意識的に摂る


テストフェンは、こうした生活習慣を土台としたうえでの「後押し」です。サプリと生活習慣の両輪を意識することで、より効果を実感しやすくなります。




サプリだけで解決できる?

男性更年期(LOH症候群)と向き合う正しい方法



テストフェンは日々のコンディションを支える栄養補助として役立ちますが、すべての不調を解決できるわけではありません。


ここでは、サプリの限界と、医療機関でのアプローチを検討したいケースについて解説します。



「なんとなく不調」の正体は?サプリでは補えないケースもある


疲れやすさや意欲の低下、集中力の落ち込みといった「なんとなくの不調」には、加齢によるテストステロンの低下、いわゆる男性更年期(LOH症候群)が関わっていることがあります。


LOH症候群は、気分の落ち込みや性機能の低下、内臓脂肪の増加など、心身の幅広い不調に関わるとされています。


こうした状態がすでに進行している場合、市販のサプリメントによる栄養補助だけでは十分な変化を得にくいことがあります。


不調が長引くときは、サプリを続けながら様子を見るだけでなく、一度専門的な検査を検討する段階といえるでしょう。


参考:健康長寿ネット(公益財団法人長寿科学振興財団)https://www.tyojyu.or.jp/net/topics/tokushu/koreisha-hinyokishikkan/LOHshokogun.html


参考:日本泌尿器科学会「LOH症候群診療の手引き」https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/44_loh.pdf



血液検査で自分の体の状態を数値で知ることの大切さ


自分のホルモン状態を正確に把握するには、血液検査が有効です。


日本泌尿器科学会と日本Men'sHealth医学会は、テストステロンや遊離テストステロンの年齢別の基準値をもとに、テストステロン補充療法の判断につながる診療の手引きを作成しています。


感覚や自己判断だけでは、自分の状態が平均的な低下の範囲なのか、専門的なケアが必要な水準なのかを見極めることは困難です。


数値というデータに基づいて自分の現在地を知ることが、次の一歩を選ぶための確かな土台になります。



東京キャピタルクリニックの精密検査という選択肢


Tokyo Capital Clinicでは、オンラインで完結する診療プログラムを提供しており、医師による問診から各種検査、医薬品・サプリメントの配送、継続的なフォローアップまでを非来院で行っています。


40代以上の男性が感じやすい「なんとなくの不調」に向き合うMen'sVitalityProgramもその一つです。精密な検査データをもとに、分子栄養学や予防医療の知見を踏まえたアプローチを検討できる点が特徴です。


サプリだけでは変化を感じにくい方にとって、自分の状態を正確に知るための選択肢のひとつになります。


参考:Tokyo Capital Clinic公式サイトhttps://www.tcc-rejuvenation.com/




まとめ


テストフェンとテストステロンは、植物由来のサプリ成分と体内ホルモンという、性質の異なるものです。


テストフェンには遊離テストステロンの維持をサポートする働きが報告されており、筋肉や精力、気力の面での効果が期待できますが、あくまで栄養補助にとどまります。


薄毛や体臭、体への強い負担といった重大な副作用の根拠は確認されていないものの、過剰摂取には注意が必要です。


効果を実感するには数ヶ月単位の継続が前提となり、生活習慣との組み合わせも欠かせません。


すでに不調が進行している場合は、サプリだけに頼らず、血液検査など専門的な検査で自分の状態を数値で把握することが、根本的な対策への近道になります。



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