PARP
ぱーぷ
PARPとは:DNAの傷を修復する「現場の救急隊」
PARP(パープ:Poly (ADP-ribose) polymerase)とは、核内に存在する酵素の一種で、DNAに傷(損傷)がついた際に、それを瞬時に感知して修復作業を開始する「現場の救急隊」のようなタンパク質です。
私たちのDNAは、紫外線、放射線、化学物質、または通常の代謝活動によって、毎日1細胞あたり数万回も損傷を受けています。PARPはこの傷を見つけると、自身を活性化させて修復タンパク質を呼び寄せ、ゲノム(遺伝情報)の安定性を守ります。もしPARPが機能しなければ、DNAの変異が蓄積し、細胞死やがん化のリスクが劇的に高まります。生命維持における「最前線の防衛システム」です。
NAD+を巡る「生存」と「長寿」の競合
PARPの活動において最も重要な点は、その燃料として「NAD+」を大量に消費することです。
ここにエイジングケアの大きなジレンマ(競合)が存在します。若返りの鍵となる「サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)」も、同じくNAD+を燃料としています。
加齢により身体のDNA損傷が増えると、PARPがフル稼働してNAD+を浪費してしまいます。その結果、サーチュイン遺伝子に回る分のNAD+が枯渇し、老化が加速するというメカニズムが近年の研究で明らかになっています。つまり、身体が「長期的な若さ(サーチュイン)」よりも「直近の生存(PARPによる修復)」を優先した結果、ガス欠が起きている状態です。
当クリニックにおける「エネルギー資源」の兵站管理
tokyo capital clinicでは、このPARPとサーチュインの「NAD+争奪戦」を解消することを、バイオハックの重要課題としています。
PARPの働き(DNA修復)を止めることは危険(発がんリスク上昇)ですが、PARPがNAD+を使い果たしてしまうことは防がなくてはなりません。
解決策はシンプルかつ強力な「補給」です。NMN点滴によって体内のNAD+総量を圧倒的に増やすことで、PARPによる十分なDNA修復を維持しつつ、サーチュイン遺伝子にも十分な燃料を行き渡らせます。また、日常的に紫外線対策や抗酸化ケアを行い、無駄なDNA損傷(PARPの出動回数)を減らすことも、資源を浪費させないための重要な戦略です。