メラトニン
めらとにん
メラトニンとは:闇がもたらす「最強の修復ホルモン」
メラトニン(Melatonin)とは、脳の奥深くにある「松果体(しょうかたい)」という小さな器官から分泌されるホルモンです。
周囲が暗くなると分泌が始まり、明るくなると止まるという性質を持つため、「睡眠ホルモン」や「ドラキュラホルモン」とも呼ばれます。主な役割は、体内時計(サーカディアンリズム)を調節し、身体を「昼の活動モード」から「夜の休息モード」へと切り替えることです。脈拍、体温、血圧を低下させ、自然な眠りを誘発する、いわば身体の「シャットダウン・スイッチ」です。
睡眠だけではない「強力な抗酸化力」
バイオハックの観点からメラトニンが真に注目される理由は、その強力な「抗酸化作用」にあります。
メラトニンは、実はビタミンCやビタミンEを凌駕するほどの抗酸化力を持ち、別名「スカベンジャー(掃除屋)」とも呼ばれます。
最大の特徴は、水にも油にも溶ける性質を持つため、身体のあらゆる細胞膜を通り抜け、細胞核(DNA)やミトコンドリアの内部にまで浸透できる点です。私たちが寝ている間に、昼間の活動で発生した活性酸素(サビ)を細胞レベルで無毒化し、傷ついた組織を修復して回る「夜勤のメンテナンス部隊」として働いています。加齢とともに分泌量が激減するため、高齢者の睡眠が浅くなるだけでなく、この修復機能が衰えることが老化を加速させる一因となります。
当クリニックにおける「リカバリー戦略」の要
tokyo capital clinicでは、メラトニンを単なる「睡眠薬代わりのサプリ」とは見なしません。エグゼクティブが翌日のパフォーマンスを最大化するための「リカバリー(回復)ツール」として活用します。
良質な睡眠は、成長ホルモンの分泌や脳の老廃物除去(グリンパティック・システム)が作動する絶対条件です。
当院では、単に寝付きを良くするだけでなく、深いノンレム睡眠(修復タイム)を確保し、全身の細胞の酸化ストレスを除去するために、適切なタイミングと用量でのメラトニン摂取を指導します。特に、海外出張時の時差ボケ解消(体内時計のリセット)や、多忙な時期の免疫力維持において、戦略的に使用すべきホルモンです。