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自己増殖能

じこぞうしょくのう

自己増殖能とは:枯渇しない「細胞の泉」を維持する能力


自己増殖能(Self-Renewal Capacity)とは、幹細胞が分裂する際に、自分と全く同じ能力(未分化な状態)を持つコピーを作り出す能力のことです。通常、細胞が分裂すると、皮膚や血液など特定の役割を持つ細胞へと変化(分化)していきますが、幹細胞は「変化して組織を作る細胞」と「幹細胞のまま残る細胞」に分裂することができます。


これにより、組織を修復するための材料を供給し続けながらも、自分自身(幹細胞のストック)を決して枯渇させないという、生命維持における最も根本的な「源泉」としての機能を果たしています。


老化との戦いにおける「ヘイフリック限界」とがん化リスク


一般的な体細胞には、細胞分裂できる回数に限界(ヘイフリック限界:通常50〜60回程度)があり、それを迎えると老化して死滅します。しかし、高い自己増殖能を持つ幹細胞は、テロメア(命の回数券)を維持する酵素の働きにより、長期間にわたって分裂能力を保つことができます。


バイオハックの視点では、この能力をいかに維持するかが「若返り」の鍵となります。しかし、この能力は諸刃の剣でもあります。


制御が効かずに無限に増殖し続けることは、すなわち「がん化」を意味するからです。再生医療においては「培養技術」が極めて重要であり、がん化のリスクを排除しながら、良質な幹細胞だけを安全に増やす高度な管理体制が求められます。


当クリニックにおける「細胞資源」の戦略的運用 tokyo capital clinicでは、この自己増殖能をエグゼクティブの重要な「資産」として管理します。加齢とともに体内の幹細胞は減少・劣化し、自己増殖能も低下していきます(幹細胞の老化)。 当院では、まだ若く活性の高い細胞を採取し、体外のクリーンルーム(細胞加工施設)でその自己増殖能を利用して数千〜数億倍に培養・増幅した上で、将来の治療のために凍結保管する「細胞バンク」や、培養した細胞を体に戻す治療を提案しています。自身の細胞が持つ「増える力」を最大限に活用し、将来の疾患リスクや老化による消耗に備える、生物学的なリスクヘッジ戦略を提供いたします。

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