生理活性物質
せいりかっせいぶっしつ
生理活性物質とは:生命活動を操る「微量な司令塔」
生理活性物質(Physiologically Active Substances)とは、ごく微量で身体の生理的機能(代謝、免疫、神経伝達、ホルモンバランスなど)に特定の影響を与え、調節する化学物質の総称です。
特定の物質名を指すのではなく、ビタミン、ミネラル、ホルモン、サイトカイン、神経伝達物質(ドーパミンなど)、酵素、さらには一部の薬理成分やポリフェノールなども含まれる広義のカテゴリーです。これらは身体の構成成分(筋肉や骨など)そのものではありませんが、それらを動かし、維持し、修復するための「命令シグナル」や「潤滑油」として機能します。わずか数ナノグラムという極微量で、劇的に体調や精神状態を変化させる力を持っています。
「受容体(レセプター)」との鍵と鍵穴の関係
生理活性物質が機能するためには、細胞の表面や内部にある「受容体(レセプター)」というスイッチと結合する必要があります。これは「鍵(生理活性物質)」と「鍵穴(受容体)」の関係に例えられます。適切な鍵が鍵穴に入った時だけ、特定の細胞機能(例:筋肉を増やす、眠くなる、炎症を抑える)が作動します。
これらの物質は「多ければ多いほど良い」わけではないという点です。過剰であれば中毒や機能不全を招き、不足すれば欠乏症や機能低下を引き起こします。身体が常に一定の状態を保とうとする「ホメオスタシス(恒常性)」は、これら数千種類の生理活性物質の微妙なバランスの上に成り立っています。
当クリニックにおける「内部環境」の最適化
tokyo capital clinicのバイオハックとは、突き詰めれば「体内の生理活性物質を、意図的にコントロールすること」に他なりません。
例えば、テストステロン注射で活力を上げ(ホルモン)、高濃度ビタミンCで酸化を防ぎ(ビタミン)、ACRS療法で炎症を抑える(サイトカイン)といった治療は、すべて生理活性物質への介入です。
当院では、加齢やストレスによって乱れた、あるいは枯渇したこれらの「司令塔」を、血液検査などのデータに基づいて精密に測定します。そして、足りない鍵を補充し、過剰な反応を抑制することで、エグゼクティブの体内環境を、最もパフォーマンスが高かった全盛期のバランスへと医学的にチューニングします。