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メチレーション

めちれーしょん

メチレーションとは:遺伝子のスイッチと代謝を操る「身体のOS」


メチレーション(Methylation)とは、生化学的には「メチル基(-CH3)」という小さな化学物質のパーツを、DNAやタンパク質などの分子にくっつける化学反応のことです。


これは、私たちの身体の中で毎秒10億回以上も繰り返されている極めて基本的な反応ですが、その役割は「身体のOS(オペレーティングシステム)」と呼べるほど重要です。具体的には、遺伝子のスイッチをON/OFFにして病気の発症をコントロールしたり(エピジェネティクス)、幸福感をもたらす神経伝達物質を作ったり、肝臓での解毒を行ったりと、生命維持の根幹に関わるシステムの調整を行っています。


「回路の詰まり」とホモシステインの毒性


メチレーション回路が正常に回っていれば、身体はエネルギーに満ち、メンタルは安定し、DNAの修復もスムーズに行われます。しかし、遺伝的要因(MTHFR遺伝子の変異など)や栄養不足(ビタミンB群不足)によってこの回路が滞ると、様々な不調が生じます。


特に危険なのが、回路の途中で発生する中間代謝物「ホモシステイン」の蓄積です。メチレーションがうまくいかないと、このホモシステインが処理されずに血液中に溢れ出します。ホモシステインは強力な酸化作用を持ち、血管を傷つけて動脈硬化を引き起こしたり、脳神経を破壊して認知症リスクを高めたりする「毒素」として働きます。単なるビタミン不足と軽視せず、動脈硬化や脳疾患の独立した危険因子として管理する必要があります。


当クリニックにおける代謝回路の最適化


tokyo capital clinicでは、メチレーション機能をバイオハックの中核的指標として扱っています。


まず、血液検査で「ホモシステイン値」を測定し、回路が滞っていないかを確認します。さらに、必要に応じて遺伝子検査を行い、日本人の約16〜17%が持っているとされる「葉酸を活性化できない(メチレーションが苦手な)体質」かどうかを判定します。


対策として、市販の合成葉酸(Folic Acid)ではなく、身体が直接利用できる「活性型葉酸(Methyl-Folate)」や「メチルコバラミン(活性型ビタミンB12)」などの医療用サプリメントを処方し、詰まった回路を医学的に開通させます。これにより、解毒能力とエネルギー産生を高め、遺伝子レベルでの老化制御を目指します。

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