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かくれ貧血

かくれひんけつ

かくれ貧血(潜在性鉄欠乏症)とは:数値は正常でもガス欠を起こす「サイレント・キラー」


かくれ貧血(Hidden Anemia)とは、一般的な健康診断の項目である「ヘモグロビン値(血色素量)」は正常範囲内であるにもかかわらず、体内の貯蔵鉄である「フェリチン値」が枯渇している状態を指します。医学的には「潜在性鉄欠乏症」と呼ばれます。


「貧血=フラフラする」というイメージがありますが、かくれ貧血の主症状は、慢性的な疲労感、朝起きられない、イライラ、集中力の低下、頭痛、肩こりなど、一見すると鉄分とは無関係に思える「不定愁訴」です。そのため、多くの人が「ただの疲れ」や「うつ病」「自律神経失調症」と誤認し、根本原因に気づかないままパフォーマンスを落とし続けています。


「財布」と「銀行口座」の経済学


この病態を理解するには、体内における鉄の役割分担を知る必要があります。


・ヘモグロビン(血清鉄):財布の中の現金。日々、酸素を運ぶために使われます


・フェリチン(貯蔵鉄):銀行口座の預金。現金が足りなくなった時に引き出される備蓄です。


一般的な健診では「財布の現金(ヘモグロビン)」しか見ません。かくれ貧血の人は、財布には現金が入っている(健診はA判定)けれど、銀行口座(フェリチン)は残高ゼロという自転車操業状態です。この状態でストレスやハードワークという「出費」が重なると、瞬時に資金繰りがショートし、身体的・精神的なクラッシュ(ガス欠)を引き起こします。


当クリニックにおける「メンタルと代謝」の土台作り


tokyo capital clinicでは、原因不明の不調を訴えるエグゼクティブに対し、必ずフェリチン値の測定を行います。


鉄は、単に酸素を運ぶだけでなく、思考の源である「神経伝達物質(ドーパミン、セロトニン)」の生成や、エネルギー工場「ミトコンドリア」の稼働に不可欠な触媒です。つまり、鉄不足はそのまま「やる気の欠如」「代謝の低下」に直結します。


食事やサプリメントでの回復には数ヶ月を要するため、当院では消化管への負担がなく、急速に貯蔵鉄を回復させる「鉄剤静脈注射」や、吸収率の高いヘム鉄処方を行い、メンタルヘルスと身体的バイタリティの土台を医学的に再建します。

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