
Rejuvenation Program
老化を治療可能なプロセスへ
Tokyo Capital Clinicでは、会員様ご自身の血液から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作製し、長期間保管する「iPS細胞バンキング」サービスを提供しています。
このサービスは、未来に備えた先進的な医療技術を基盤にしています。
About iPS cells
iPS細胞とは
iPS細胞(induced pluripotent stem cell)とは、血液や皮膚の体細胞を培養して人工的に作られた「人工多能性幹細胞」のことで、様々な組織や臓器の細胞に分化する能力(多能性)とほぼ無限に増殖する能力(自己増殖能)を持っています。


血液

皮膚
初期化

iPS細胞
自己増殖能



多能性


神経細胞
線 維芽細胞細胞


心筋細胞

肝細胞

軟骨細胞

膵臓細胞
医療への応用
再生医療
創薬研究
疾患研究
What is iPS cell Banking?
iPS細胞バンキングとは
自分自身の細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作製し、将来の医療や研究のために保管する技術です。このプロセスにより、患者自身に完全に適合する細胞を用いた治療が可能となり、副作用や拒絶反応のリスクを最小限に抑えることができます。
採血



iPS細胞
作製・保管
iPS細胞バンキングの意義
未来への備え
iPS細胞の作製には時間を要するため、怪我や病気になった際に自分自身の細胞由来のiPS細胞を治療に活用しようとしても、必要なタイミングでの再生医療を受けられない可能性があります。
そのような万が一に備えてあらかじめ自分自身のiPS細胞を作製・加工し、品質評価を行った高品質のiPS細胞を保管しておくことで、必要なときに必要な種類の細胞・組織・臓器を最短で作製し、医療に活用することが可能となります。
パーソナライズド医療の実現
自分自身のiPS細胞から自分の身体に適合した細胞を作製、移植する(自家移植)ことで、拒絶反応は起こりにくく、リスクを回避することができる為、リスクを抑えた完全個別化医療が可能です。
現在、様々な病気に対してiPS細胞を活用した治療の臨床研究が進められています。
あらかじめ自分自身のiPS細胞を作製・保管しておくことで、臨床研究が進められている治療が認可を受けた際にスムーズに治療へと活用できるようになります。

Regenerative Medicine with iPS Cell Banks
iPS細胞ストックを用いた再生医療

iPS細胞
神経細胞
網膜細胞
角膜細胞
免疫細胞
心筋細胞
血小板
神経幹細胞
軟骨細胞
膵臓細胞
免疫細胞
パーキンソン病
加齢黄斑変性
網膜色素変性
角膜上皮幹細胞疲弊症
頭頸部がん
卵巣明細胞癌
虚血性心疾患
重症心不全
血小板減少症
亜急性期脊髄損傷
膝関節軟骨損傷
1型糖尿病
血液がん・固形癌

臨床試験:実施中
臨床試験:計画中
Application of iPS cells in regenerative medicine
再生医療におけるiPS細胞の活用
1. iPS細胞培養上清液の活用
iPS細胞培養の過程で得られる「培養上清液」には成長因子が豊富に含まれています。
細胞の再生や修復を促進し、老化の抑制や組織修復に寄与します。
この成分を用いた治療は、細胞レベルでの若返りを実現します。

▲ iPS細胞培養上清液により改善が期待される疾患・症状
iPS細胞培養上清液に含まれる主要な成長因子(サイトカイン)
HGF
肝細胞増殖因子
組織再生
細胞増殖促進、細胞死抑制、血管新生など、組織・臓器の再生や修復を担う多様な機能を持っているサイトカインです。
美容においては、肌の水分や油分を保つことで、肌にハリと弾力を与える効果があります。
FGF
線維芽細胞増殖因子
コラーゲン産生促進
皮膚老化抑制
真皮の肝細胞(線維芽細胞)を刺激し増殖させます。
コラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸を増やします。
創傷治癒、シワ改善、美白効果など。
VEGF
血管内皮増殖因子
育毛・発毛
細胞の分裂を誘導し、もとある血管から枝分かれした新たな血管の形成に働きます。
毛乳頭細胞においては血行を改善することで、毛髪形成に必要な栄養素が供給され、育毛を促します。
IGF-1
インスリン様成長因子
肌の弾力アップ
皮膚再生・育毛
壊れた細胞の再生を助ける作用により、肌細胞の代謝を促進し、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を増殖します。
KGF
ケラチノサイト増殖因子
育毛・発毛
細胞分裂を促進するサイトカインの一種。
肌の基礎となる角化細胞(ケラチノサイト)の増殖を促します。
毛包に作用して強い毛軸の形成を促進するため、ハリ・コシのある毛髪を育てます。
TGF-β
トランスフォーミング増殖因子
抗炎症・創傷治癒
細胞の増殖、分化、移動などを制御する多機能サイトカインです。創傷治癒過程で重要な働きをします。
免疫抑制や抗炎症性サイトカインとして古くから知られています。
PDGF
血小板由来増殖因子
細胞の増殖
細胞分裂促進
様々な種類の細胞に対して強力な細胞分裂促進因子となります。特に平滑筋細胞、結合組織細胞、骨及び軟骨細胞、一部の血液細胞などの間葉系細胞の遊走や増殖を調節する役割を果たします。
EGF
上皮増殖因子
しみ改善
ターンオーバー促進
肌のターンオーバーを整え、肌本来の再生能力を高めます。
肌表面の受容体と結びつくことで、細胞の再生を促します。
新陳代謝が活発になることで、美肌効果や傷の治癒を促進させる効果が得られます。
2. 褐色脂肪細胞の活用
褐色脂肪細胞は、脂肪を燃焼して熱に変換して消費する細胞で、代謝を活性化し体脂肪を減少させる役割を持っています。
新生児期には体重の約5%を占めていますが、成長とともに徐々に減少し成人期には限られた部位にのみ存在します(全身の1-2%)。
iPS細胞から作成した褐色脂肪細胞の培養上清液は、代謝を促進し脂肪燃焼を助けることで肥満や生活習慣病の予防をサポートします。

ミトコンドリア
UCP1
多房性脂肪滴
▲ 褐色脂肪細胞
存在: 肩甲間、腎周囲、腹部大動脈周囲に少量
役割: エネルギー消費と散逸(代謝的熱生産)
3. 樹状細胞の活用
樹状細胞は、免疫の司令塔として働く細胞で、体内の免疫機能を最適化します。iPS細胞から生成された樹状細胞の培養上清液には、免疫機能を向上させ、病気の予防や治療をサポートする成分が含まれています。
樹状細胞を活用することで免疫機能を調整し、がん細胞などの異常細胞を排除する治療が期待できます。

iPS細胞
作製

樹状細胞
がん細胞の目印を認識し
T細胞に目印を教える
がん細胞を攻撃する
キラーT細胞


ヘルパーT細胞
キラーT細胞の
働きを助ける


がん細胞
攻撃
iPS細胞バンキングの活用
当クリニックでは、会員様ご自身の血液から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作製し、長期間保管(5年から最大15年間)する「iPS細胞バンキング」サービスを提供しています。
自己由来iPS細胞培養上清液点滴、褐色脂肪細胞上清液点滴、樹状細胞上清液点滴につきましては、1回〜10回分の上清液点滴を初回細胞培養時にオーダー可能です。
ご要望に応じた最適なプランをご提案いたします。
採血


自己由来iPS細胞培養上清液点滴

自己由来褐色脂肪細胞上清液点滴
iPS細胞
作製・保管
自己由来樹状細胞上清液点滴